一八八八 切り裂きジャック (角川文庫 は 10-5)

  • KADOKAWA (2002年3月23日発売)
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本棚登録 : 216
感想 : 24
5

読み終わって溜息が出ました。
これはすごい。

著者さんの「この光と闇」が個人的にとても面白くて、いつか他の作品も読んでみたいと思っていたのですが、今作品を読んでみようという気になったのは気まぐれでした。
本自体ももう販売されていないのか、中古で取り寄せる形でしかも開けてみると予想に反してとても厚い!これは読むのは大変そうだなぁ、と思って読み始めてみるとまるで訳書を読んでいる様で中々物語に入り込む事が出来ませんでした。
が。
鷹原のイメージがまんまSHERLOCKのシャーロックで、イメージされてしまってそう思いながら読むと不思議と面白くなってきました。

切り裂きジャック自体は未解決の事件なのでどういうオチに持っていくのかとすごく楽しみにしながら読んだのですが、すごく良かった。
まるでこんな物語が実際にあったかの様でした。
雰囲気も登場人物もすごく生きています。
登場人物が多いのでそこがなかなか大変ですが、本当に良い作品でした。
他の著者の切り裂きジャックも読み比べてみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年9月12日
読了日 : 2013年9月12日
本棚登録日 : 2013年9月12日

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