アドラー心理学といえば、ベストセラーの「嫌われる勇気」だが、それを読む前に、父の蔵書であった本書をなんとはなしに読んだ。
アドラー心理学について、20年前から本を執筆しているなんて、先見の明があるなーとか、ブームを掴めなかったのは可哀想だなーとか思っていたら、なんとまさかの「嫌われる勇気」の著者だった。
やはり、ヒット作を書く方は、その道何十年のプロフェッショナルなのだなと、当たり前ながら再認識した次第である。
アドラー心理学と日常のケースとの往復が豊富で、納得のいくものだった。
他人のために生きるな、とか、感情の目的論は従来の心理学からのパラダイムシフトと捉えられるだろうし、空気を読む文化の日本人には受けそうな気がする。
子育てや教育をする上では、アドラー心理学は非常に心強い見方になると感じた。
頭の片隅においておきたい。
アドラー心理学の考え方を持っていれば、心が穏やかになり、他人のことなんかどうでもよくなり、キレの良いさっぱりした関係を築けそうだ。
つまるところ、アドラー心理学はほぼポン酢であった。
最後ふざけてしまったが、「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」もそのうち読んでみよう。アドラー心理学のリマインダーとして。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年8月10日
- 読了日 : 2020年8月10日
- 本棚登録日 : 2020年8月10日
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