―観用少女の何よりの栄養は愛情でございます
エサは一日三回ミルクを、週に一度程度肥料として砂糖菓子をあげるだけ。
そしてたっぷりと愛情を与えると美しさを増してゆく、貴族の道楽とされる観用少女。
しかし、育て方を間違うと「育って」しまうか「枯れて」しまう。
買主を「選ぶ」観用少女たちの美しく切ない連作短編。
友人に貸してもらった漫画。川原由美子さんの作品ってかなり久しぶり。
川原さんといえば『前略 ミルクハウス』か『CLIMB THE MOUNTAIN』と思っていましたが、これも代表作のひとつだったのですね。先日愛憎版が発売されていたのを書店で見かけました。
しかしこの方の描く女の子の笑顔って、ほんっと~にかわいい~~♪
どのくらいの値段がするものかわかりませんが、思わず買いたくなってしまいます。
光源氏の気持ちもわかろうというもの。
心に残ったお話はやっぱり最後の「花冠」のお話かなぁ。
宝石商のお話もかわいらしかったし、木になる病気のお話もよかったなぁ。
でもどの観用少女も美しくって、それだけで満足でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2010年10月1日
- 読了日 : 2007年2月4日
- 本棚登録日 : 2010年10月1日
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