二階堂さんが編集された、不可能犯罪をあつめたアンソロジー。
大山誠一郎「佳也子の屋根に雪ふりつむ」
いきなりの密室収集家の登場にちょっと萎えました。
ロジックはさすがでしたが、ああいう偶然はイマイチ。
岸田るり子「父親はだれ?」
女友達の虚栄心を描いた点はさすが岸田さんでしたが、あとは先が読めすぎ。
鏑木蓮「花はこころ」
いまさらのトリックに脱力。
風姿花伝の花についての解釈は面白かったです。
門前典之「天空からの使者」
キャラ同士の掛け合いや動機など、もう少し長いお話でよみたかったです。
石持浅海「ドロッピング・ゲーム」
これってシリーズになったんですね。架空の日本を思わせる国での事件たち。
石持さん、こういう薄ら寒い作品が書けるんですね~。このシリーズは好みです。
加賀美雅之「『首吊り判事』邸の奇妙な犯罪」
久しぶりの加賀美さんですが、相変わらずすぎ。
トリック、ムリムリ感ありすぎの上に古臭く感じました。
大山さんの新作短編が読みたくて借りてきたのですが、どれもイマイチでした・・・。
残念。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリアンソロジー
- 感想投稿日 : 2010年10月10日
- 読了日 : 2009年7月31日
- 本棚登録日 : 2010年10月10日
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