不可能犯罪コレクション (ミステリー・リーグ)

  • 原書房 (2009年6月1日発売)
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本棚登録 : 62
感想 : 14
3

二階堂さんが編集された、不可能犯罪をあつめたアンソロジー。

大山誠一郎「佳也子の屋根に雪ふりつむ」
いきなりの密室収集家の登場にちょっと萎えました。
ロジックはさすがでしたが、ああいう偶然はイマイチ。
岸田るり子「父親はだれ?」
 女友達の虚栄心を描いた点はさすが岸田さんでしたが、あとは先が読めすぎ。
鏑木蓮「花はこころ」
 いまさらのトリックに脱力。
 風姿花伝の花についての解釈は面白かったです。
門前典之「天空からの使者」
 キャラ同士の掛け合いや動機など、もう少し長いお話でよみたかったです。
石持浅海「ドロッピング・ゲーム」
 これってシリーズになったんですね。架空の日本を思わせる国での事件たち。
 石持さん、こういう薄ら寒い作品が書けるんですね~。このシリーズは好みです。
加賀美雅之「『首吊り判事』邸の奇妙な犯罪」
 久しぶりの加賀美さんですが、相変わらずすぎ。
 トリック、ムリムリ感ありすぎの上に古臭く感じました。


大山さんの新作短編が読みたくて借りてきたのですが、どれもイマイチでした・・・。
残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリアンソロジー
感想投稿日 : 2010年10月10日
読了日 : 2009年7月31日
本棚登録日 : 2010年10月10日

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