探偵チームKZ事件ノート 切られたページは知っている (講談社青い鳥文庫)

  • 講談社 (2011年4月12日発売)
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本棚登録 : 501
感想 : 17

小学生の論理でできてるんだな、この本。
女だから、は相変わらず。でも、今回はそれに反発する描写がでてきてる。でもやっぱり違和感、「女だから」に対抗する「女だけど」の論理になってきてる気がする。男も女もないのに。ただ、殊更そういうイメージを強調する小学生らしさというのはでているのかもしれない。
後は犯罪対処について。
すごく正しいことを言っているみたいに、「他人の家に関する事件を勝手に警察に届けるのはどうか」なんて言ってるけど、「他人の家に関する事件なのに勝手に捜査して被害者を危険にさらす可能」については何にも考えてない。ものすごく低レベル。

そして最後に図書館。
塾に図書館があるってすごいことだと思うけど、やっぱり色々破綻してる。
図書館の雑誌にシミがついてた?そりゃいろんな人が借りるもの、誰かひとりが全部つけたということにはならないでしょう?
図書館の利用者リストから犯人を探る?何を言っているんですか、この図書館にはプライバシーも何もないのか。管理者はそれを許すのか。有田先生は司書じゃないってこと?

主人公は図書館が嫌いだそうです。理由は「誰が触ってるか分からないから」
そんなの本屋さんの本も一緒だと思うよ…。でもまあ、そう思うことは仕方ないので、それで図書館使えないならそれはしょうがない。
だけど、やっぱり普通の読書もしてないんじゃないかなって思っちゃうなあ。

あと、歯医者さんの治療は1回行っただけじゃ終わらないですよ。若竹君頑張ってね。


なんだか、そこもかしこも、なんという子供の論理…って感じの本だなと思いました。
読み手は小学生中心かもしれないけど、だから子供だましの本でもいい…なんて作者が思っているのだとしたら、とても悲しいことだと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年9月2日
読了日 : 2017年9月2日
本棚登録日 : 2017年9月2日

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