冬物語: ドイツ (岩波文庫 赤 418-7)

  • 岩波書店 (1938年4月5日発売)
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感想 : 2
5

ハイネ自身による「夏の夜の夢(アッタ・トロル)」に対する、「冬物語」です。
当然ながらシェイクスピアをじゅうぶんに意識していると同時に、まずは自身の夏に対して「冬」です。
亡命詩人としてのハイネの生涯には、ごめんなさい、あまり詳しくありません。
むしろ、歌曲のテキストにたくさん取り上げられている、「浪漫主義的詩人」としての印象のほうが先でした。
この叙事詩は、「禁書・焚書にあいなかがらも愛読された」そうですね。
『アッタ・トロル』のように微笑みながら読むことはできませんが、これもまた、ハイネでしょう。

何年前でしたっけ、「冬物語」という銘柄のビールが販売されましたね。
あのコマーシャルを見ながら、シェイクスピアではなくハイネのほうが先に脳裏を過りました。
「ビールだからドイツ」だったのかな……??イギリスのビールも美味しい(らしい)けれど、ねえ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 独ドク
感想投稿日 : 2009年7月6日
読了日 : 2009年7月6日
本棚登録日 : 2009年7月6日

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