表題作の他、「アンドレーアス・タマイアーの最後の手紙」「新しい歌」「死んだガーブリエル」「レデゴンダの日記」を所収。
おそらく、私が最初に読んだシュニッツラーはこれだったと思います。
「ギリシアの踊り子」という表題(あるいは1986年当時250円という価格?)に惹かれたと記憶しています。
読み始めて、でも私は最初の「アンドレーアス……」から引き込まれてしまいました。
解説によって、作者が「醫者であり、心理學者である」ことを知って、少し合点がいったような気がします。
ウィーン世紀末、という語も連想させます。
同じく解説には、「短篇作家としてのシュニッツラーはよくモーパッサンに比較される」とありますが、どうお思いですか?
わが国では今も(おそらく)、圧倒的にモーパッサンのほうが有名でしょうね、それは何故なのでしょうか。
二人を「かりにエロチシズムの作家である」(解説より)と見るにしても、私はシュニッツラーの情趣のほうに軍配、と言いたいような気がしますけれど。
……、ああ、でもそれならば、またモーパッサンを読み返さなくてはならなくなります。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
独ドク
- 感想投稿日 : 2009年6月2日
- 読了日 : 2009年6月2日
- 本棚登録日 : 2009年6月2日
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