バンドに懸ける、正統派の青春漫画……と見せかけて、主人公はバンドをやっていないというのがいいですよ(笑)。寮で相室になっている先輩がバンドをやっていて、先輩はバンドに懸けているのですが、主人公は特にそういうものを持っていません。その違いをジリジリと切迫感をもって描くこともできるのに、そこは緩めてある。でも、何もかもが緩いわけではないんです。誰もがこう生きられたらと思うラストも含めて、印象深い一冊ですね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年10月1日
- 読了日 : 2010年10月1日
- 本棚登録日 : 2010年10月1日
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