図書館徹底活用術

  • 洋泉社 (2017年1月26日発売)
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まさに「人生のパートナー」とも言えるような機能があるのだから、今すぐ使わない手はない。また、これらの機能は、先に挙げたような最新型の図書館に限ったことではない。


杉並区で上限の15冊まで借りても必要な本を全部調達できたわけではないので、隣の中野区の図書館も利用することになる。もっと借りたい時はまた別の隣接区である新宿の図書館にも行くし、以前文京区で働いていたので、そこでも利用カードを作っていました。複数の図書館を使えば、2週間で冊くらいは借りられます。時々は妻にも協力してもらって借り、100冊近くになったこともあったかな。


図書館と書店の最大の違いは、書架に並んでいる資料のラインアップだ。書店はよくも悪くも現在の世相を重視したものになるのに対し、図書館の場合は売れ行きや出版嫌なく配架されている。また、公共図書館における資料の収集は思相スタンスの偏りがないよう、可能な限り留意されている。つまり図書館では、目の前の並んでいる資料は「よく売れた本」「話題になった作品」に限らず世相にとらわれずニュートラルな見地から資料の収集がなされているた的な話題に左右されずに、幅広い見識を得ることができる。


図書館では、希少価値の有無で所蔵や除架(書架から除くこと)を決定いので、書店ではすでに購入できない絶版本も所蔵し、書店で入手できなかった本のタイトルを近場の図書館の蔵書検索0PAC)で検索してみるとよい。意外と所蔵されていることに気づくだろう。最寄りの図書館に所蔵されていなくても、同じ自治体の他館に所蔵していれば、予約すれば借りられる。

図書館に来てみたものの、実はそんなにはっきり「自分の読みたい本」を明確に思い描いて来館しているわけではない時もある。また、調べたいことがあるのに、うまく調べられないという場合もあるだろう。そういう時は気になる分野の書架の前に立って、並んでいる本のタイトルを目で追ってとよい。館内を歩いて背表紙を漠然と眺めたり、資料を手に取って拾ることを、図書館界では「ブラウジング」と呼び、その偶然の出来非常に重要視している。入館時には漠然としていた知的欲求が、たくさんを眺めることで、より具体的に「こういう本が読みたい」などとブラッシるはずだ。図書館でコンセプトを決めて本を集めて並べる「企画展示開催しているのも、ブラウジングによる利用促進を図るためだ。た、書架の前を歩いてみるというやり方も効果的だ。PCやスマホを使った槍違い、書名の方から目に飛び込んで来るため、思考が活性化され、アイディアが浮かぶかもしれない。


ただし、図書館の複写サービスにはいろいろな制限があることを知っておこう。まず、複写できる範囲は「一冊または一作品の半分まで」と著作権法上で定められている。

ペルシャ語やミャンマー語など大型書店に行かないと参考書を入手できない言語でも図書館の資料で学ぶことができる。このような言語の学習書や辞典は非常に高価なものであることがほとんどで、自費で購入して学習するのはよほどの覚悟が必要だ。

2010年頃から、人気イベントとして話題なのが「ビブリオバトル」。参加者がお薦めの本を1人5分間(公式ルール)の持ち時間で紹介しあい、一番読みたくなった本へ投票する書評ゲームだ。プレゼンする力を養い、本を通じて人とつながることができるという魅力もあいまって幅広い層に支持されている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年6月25日
読了日 : 2023年6月25日
本棚登録日 : 2023年6月25日

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