今尾恵介さんが書かれた、帝国書院の地図本。
前作『地図帳の深読み』に引き続き、帝国書院が今まで発行してきた地図をもとに地理的なことからわかる国土、交通、産業などについてかかれています。
今作は特に、100年の間に帝国書院で出版してきた地図帳からわかる歴史を、詳しく書かれています。
パナマ運河ができていく過程など、世界的な開発を地図から読み取る。
時代で変わる国境を地図から見る。時の政権に翻弄されて名前が変わっていく都市を見る。
明治以降、日本の国境が、樺太、千島列島、台湾、南方の様々な島、朝鮮半島など拡大していくのを地図でも描かれているのを複雑な思いで読みました。
場所は同じはずなのに、その時々でどんどん変わっていくのだなあ。
また、それぞれの時代で地図として描かれているのだなあと感じました。
それから、帝国書院の地図、時代によって描き方は変わっているのだけど、どの時代もきれいです。好きですねぇ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
地理・紀行
- 感想投稿日 : 2022年3月3日
- 読了日 : 2022年3月3日
- 本棚登録日 : 2022年3月3日
みんなの感想をみる