神々の山嶺 下 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2000年8月18日発売)
4.30
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本棚登録 : 2295
感想 : 265
4

大満足。ただの山岳小説ではないのが良い。
もちろんエベレスト登頂を目指す本格山岳小説ではあるのだが、史上初のエベレスト登頂の証拠品のカメラの謎を追うミステリーであると同時に、物語の大半は一人の天才クライマーに魅せられた男の、壮絶なまでの自己の内面との対話だ。
その自己の内面との対話が実にリアル。
物語のクライマックスも、間延びすることなく一気に終息。映画みたいな出来すぎの終わり方ではあったが、そこがまたいい。
2016/11

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年11月3日
読了日 : 2016年11月3日
本棚登録日 : 2016年11月3日

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