柳宗悦民藝紀行 (岩波文庫 青 169-5)

著者 :
制作 : 水尾比呂志 
  • 岩波書店 (1986年10月16日発売)
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本棚登録 : 66
感想 : 8
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柳宗悦 の 精選 民藝紀行集。柳宗悦が 簡素、自然、伝統に美を見出したことがわかる

「凡夫成仏」天才でなくても独創でなくても 美しさを示す道が凡夫に用意されている
「模様は絵画と同一でない」絵画に従属している限り 正当な模様にならない
「赤には人間の意向が働き、黒には自然の意思が働く」

並々ならぬ美しさ
*反復→仕事の熟達→技の完成→美の保障
*個性を欠く→それ故に かえって 普遍的
*多く描く=図柄を略化→結晶されてくる

「反復であって反復でない」「いつも今描かれている絵」
昨日にも明日にも縛られず、存在するのは 即今の連続のみ〜いつも絵に新鮮さがある

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年5月24日
読了日 : 2018年5月26日
本棚登録日 : 2018年5月24日

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