タテ社会の人間関係 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (1967年2月16日発売)
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中根千枝 「 タテ社会の人間関係 」

会社などの社会集団から日本社会の特徴を抽出した本。

否定的な論調だが、会社に関しては、契約や論理より 感情や一体感を優先させる日本的集団の方が、明確な指揮命令や統率のとれた組織行動に 経営合理性があるように思う。


日本的集団の問題点
「序列で物事が決まり、個性が奪われ、法律が無視され、ウチとヨソモノの意識が強まり、ヨソモノ排除へ向かう」

日本的集団の特徴
*2つの集団の合併は、一方による乗っ取りでしかなく、序列により系列化しているだけ
*提携は 表現であって、実態の構造を反映していない
*リーダーは一人であり、リーダーの交代は困難
*集団は 乗っ取りか 分裂 により破局する

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年11月28日
読了日 : 2019年11月29日
本棚登録日 : 2019年11月28日

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