清水正の宮沢賢治論: 解体・再構築批評によるケンジ童話論の革命

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  • D文学研究会 (2017年4月15日発売)
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弟子の 山下聖美 が 師匠 清水正 の 宮沢賢治 童話論をまとめた本


清水氏の童話解釈は ユニーク。賢治童話のメルヘンの表層を剥ぎ取って、悪やエロスの深層を読み取っている。教科書的ではないが、今まで読んだ賢治論の中でダントツに面白い。


「春と修羅」と「農民芸術概論」以外は読む気なかったが、童話も読んでから この本を再読予定


清水正氏の賢治童話へのアプローチは 終始一貫していて、理論として体系化している
*死と復活のキリスト
*現実に生きる我々という存在
*無反省と能天気な主人公
*オイディプス的野望と挫折



















読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月27日
読了日 : 2022年4月27日
本棚登録日 : 2022年4月26日

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