方丈記私記 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房 (1988年9月1日発売)
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本棚登録 : 475
感想 : 38
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堀田善衛 「方丈記私記」

方丈記を個人的に解釈した本。私記とは言え、かなり違和感がある

著者は 鴨長明を ジャーナリストのように捉え、死の直前には 拠り所の仏教すら批判したとしている。著者が目付けしている文章をつなげると そう見えなくもないが、少し強引な論理構成に思う


方丈記の「終わりが始まり」という無常思想を度外視しているように感じる。方丈記の結論が 仏教否定となると、方丈記に 思想的価値はないということになるのでは?発心集との関係性も説明できないし。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年1月4日
読了日 : 2021年1月4日
本棚登録日 : 2021年1月2日

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