福島の原発事故をめぐって―― いくつか学び考えたこと

著者 :
  • みすず書房 (2011年8月25日発売)
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山本義隆 「福島の原発事故をめぐって」 将来に負の遺産を残さないために脱原発を行うべしの論調。

著者の主張「原発周辺の住民に対して、原発という未完成技術の発展のために捨石になれという権利は誰にもない」


著者の主張に同意するが、これまでの原子力政策を否定し、脱原発を実現すると、安全保障や外交面で問題(核について 日本の国際的発言力が低下して 核なき世界が遠のくこと)もありそう。


原子力問題は 経済産業だけでなく 外交、安保、環境、憲法解釈など、それぞれの意見を知りたい。メディア、選挙、国会で争点化してくれないだろうか。


これまでの原子力政策
*原子力技術は 産業利用のみでなく、軍事利用も選択肢
*どちらを利用するかは政策による
*核兵器を持つことができなくても、原子力技術を持つことで、潜在的に 核兵器を保有していることになり、核についての国際的な発言力を維持できる



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感想投稿日 : 2020年2月7日
読了日 : 2020年2月7日
本棚登録日 : 2020年2月6日

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