短歌入門

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  • 集文館 (1989年7月1日発売)
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感想 : 2
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◯今の気持ちをこの世界に留めるために、日本人には短歌という方法が古来からあるのを思い、いろいろ読むものの、未だによく分からない。
◯この本はとても古く、旧字体で記してあるため読むには難儀するが、今も変わらぬ作歌のエッセンスがふんだんに盛り込まれている。
◯ただ、後書きにもあるとおり、著者の意向として恋愛の歌が除かれているのが残念。もちろん、それ以外でも当時の人たちが歌った素敵な歌がたくさん載っている。
◯最も驚いたのは、農業に従事している人たちの歌が多いことだ。時代の流れと共に仕事も変わりつつあるため、今で言えばサラリーマンが短歌を歌うようなものだと思えば不思議なものである。自然に生きた人々だからこそ、心に響く情景の歌を歌ったのかもしれない。今なら上司への恨みや仕事の辛みであろうか。
◯短歌の上達には、質良く数をこなすこととある。全てにおいて当てはまるが、なかなかこなせない我が心の弱さに悲しくなる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月20日
読了日 : 2020年8月20日
本棚登録日 : 2020年8月18日

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