ライフワークの思想 (ちくま文庫 と 1-4)

著者 :
  • 筑摩書房 (2009年7月8日発売)
3.30
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本棚登録 : 677
感想 : 48
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なるほど、外山滋比古さんの初期の一冊なんだ。と気づいた一冊でした。

その理由の1つは書き方です。
シンプルに、テンポよく読ませる書き方が売りだと思っていたのですが、この本では、少し歩みが遅くなる印象。あれ?別の人の本かなと思ってしまいました。
その後の本にも通じる考えがあるので辛うじてわかった、という印象です。

もう1つ。これは御本人ではなく、編集の課題です。
本の中でもエディターという話題が出てきますね。一貫性がうまく感じられず、ここでこのテーマになる理由は??と頭をひねることが数回ありました。一部読み飛ばして読了です。
ライフワークに関する本だ、と事前に構えていたからかもしれません。多様な文化論の本、と思えばもう少し取り組めたのかも。

外山さんの荒削りな初期作品、というのが私の位置付けです。
これから彼の作品に手を出そう、という方には別の本をオススメします。


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年6月12日
読了日 : 2021年6月12日
本棚登録日 : 2021年6月12日

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