橋を架ける者たち ――在日サッカー選手の群像 (集英社新書)

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  • 集英社 (2016年9月16日発売)
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感想 : 9
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 在日朝鮮人のサッカー界に迫るノンフィクション。

 鄭大世など、ここ数年Jリーグや北朝鮮代表に在日朝鮮人のサッカー選手が目立つようになった。その背景には在日朝鮮サッカー界の長い努力があった。
 近年のスター選手だけでなくかつての選手(現在の役員)や裏方の人達まで、多くの人のサッカー人生を追うことで在日サッカー界の姿が浮かび上がってくる。さらにレイシズムとの戦いや国家の枠に入れない民族の為のCONFIFAワールドフットボール・カップのことまで書いてある。
 彼らにリスペクトを抱かずにはいられない。最後まで読んで胸が熱くなった。

 サッカーはアイデンティティになりえるものなのだ。
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: スポーツ
感想投稿日 : 2016年12月8日
読了日 : 2016年12月8日
本棚登録日 : 2016年12月8日

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