抗うつ薬の効き目はほとんどプラセボだった?
元々抗うつ薬とプラセボの差は小さく、プラセボと何もしない群の差はそれに比べると大きいことは気になっていたが、こんな本があったのか。。。
二重盲検法の盲点などによって抗うつ薬とプラセボの差は言われているよりもっと小さい。プラセボとSSRIとの差だけでなく、あらゆる薬物、治療法があまり効果に差がない。
さらにこの本ではプラセボとは何かをその歴史を振り返りながら掘り下げている。
効果の大半がプラセボならば、プラセボはどうすれば最大限に発揮できるかというのが大事になる。しかし、うつ病にはどういった治療をしていくべきかというのはなかなか難しい問題だ。プラセボだからと抗うつ薬をすぐになくすわけにもいかない。だが、少なくとも3分間診療はすぐに改めるべきだろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
精神医学
- 感想投稿日 : 2018年2月11日
- 読了日 : 2018年2月10日
- 本棚登録日 : 2018年2月1日
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