時は19世紀末ロンドン。留学中の南方熊楠が遭遇した、6つの事件とその解決譚。豪快で魅力的な人物像、多才な博物知識(本人曰く、『天地に唯一の博物学士』とのこと)、クマグスの活躍おもしろかった!日本海軍の依頼で謎の連続殺人を解明したり、大英博物館の部長であり理事である人物の紹介で弁護士の調査の助けをしたり、「孫文ロンドン拉致事件」を、旧知の間柄であるという熊楠が懸命に捜索救出したり・・・どこまでが事実でどこがフィクションなのか、境界がわからなくなるところが困りものです・・・自然毒、伝説伝承、古代ケルト文化などなど事件の鍵となり、クマグスの「黄色い頭脳」が動き出す。シリーズでもっと読みたく思った。
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- 感想投稿日 : 2010年8月11日
- 読了日 : 2010年8月13日
- 本棚登録日 : 2010年8月11日
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