タイトル通りのストーリーなので、あらすじは置いておいて。
もちろん、主人公ロゼと王宮騎士ハリージュの恋のお話には胸が弾むのだけれど、どうにもこの作品、食べ物の描写がおいしすぎる。
ハリージュが持ってくるパンも、タルトタタンも、特製のサンドイッチも、果ては庭の畑のレタスまで、なんだか無性に食べたくなってくる。
りんごのバターって何・・・?それで焼いた湖の魚って何・・・?どんな味なの・・・?
おまじないをとなえて淹れたその紅茶、どんな香りなの・・・?
ちなみに、タルトタタンは我慢できず、一旦手を止めて作ってしまいました。
これ以上ないほどの恋愛小説ではあるのだけれど、食べ物やロゼの住む森の情景がとても丁寧に描かれていて、湖面の波さえ目に浮かぶよう。
新しいおとぎばなし、童話を読んだような心地になりました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学・評論
- 感想投稿日 : 2021年8月15日
- 読了日 : 2021年8月15日
- 本棚登録日 : 2021年8月15日
みんなの感想をみる