もう夏休みは終わってしまったけれど、読書感想文の参考書に、おすすめしたい。
よくある読書感想文のノウハウに則ったものではないし、肝心の本のあらすじさえ、必ずしも書かれてはいない。
けれど、書き手である小林聡美さんの人となりや、本を紹介してくれた人との関係性が見える文章に、なんだか自分までその本をおすすめされた気分で読みたくなってきてしまう。
ご自分の話(なんなら、悲しい恋物語の感想が、彼女の飼い猫の便秘話から始まることさえある)が多くて、「面白かった」「楽しかった」「同じようになりたいと思った」という常套句もほとんどない。
だけど、本を読んだ時に感じられた様々が、読んでいない身にも伝わってくる。
読みたかった、書きたかった読書感想文が、これなんだけどなぁ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学・評論
- 感想投稿日 : 2020年9月16日
- 読了日 : 2020年9月16日
- 本棚登録日 : 2020年9月16日
みんなの感想をみる