何度も肩透かし喰らってやっと発売になった2巻(泣) 3年半も連載してたんだぁ…。 手にズシッと伝わる重さに期待も高まる厚さ。
凄く読みたかったのに、読み進むのが辛くなるような2人のすれ違いっぷり…というか、十亀のヘタレっぷりに腹が立って仕方なかった。 壮絶過ぎる物凄く辛い過去を抱えてるとしても、あの理由であそこまで万を避けるのはただの臆病としか思えない。
十亀の素っ気なさに傷付いて、それでも抑えられない思慕を抱えて一人奮闘する万がいじらしくて切なかった。 亡き父を誇り母を労り弟を守ろうとする必死な17歳が、過去に辛い思いをしていた十亀を自分より思いやってるのに、直接対峙しようとせず「助けてやろう」とする姿勢が許せなかった。
しかも「俺は嫌われてるから」とか理由をつけて友人を通してなんて…万は悔しかったんじゃないかな。 私なら悔しい。 馬鹿にすんなって怒鳴り込みたいくらい。 でもそうに出来ないくらい、身体は大人みたいでも17歳は無力なんだよ…
ホントにホントにホントに十亀に腹が立って、十亀お気に入りだったのに、ハッピーエンドまで読んで万はいま幸せなんだとわかってる読後でも、まだ許せない。
万が一番辛かった時に甘えたかった時に、その気持ちの選択肢さえも奪っていた十亀が憎くて仕方ない。 万は自分が辛くても、十亀が一番辛かった時側にいてあげたら良かったのに…って思えるくらい優しい子なのに。
だから、この先ずっと、十亀は万を一番に労ってあげて欲しい。 何があっても一番の味方で、一番の理解者で、一番万が甘えられる場所でいて欲しい。
憎いけど、十亀許せないけど、万が幸せになるために十亀じゃないとダメなら仕方ないよ(´;ω;`)
すれ違いが長くて(私が)辛かった割に、ラストが駆け足っぽくて(私の)幸せの余韻が短いのが難点だけど、それでも★5でも足りないくらい。
とにかく万が十亀を手に入れられて本当に良かった。
- 感想投稿日 : 2012年9月26日
- 読了日 : 2012年9月26日
- 本棚登録日 : 2012年7月15日
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