ロック好きで、バンドを組んでいた男が、区役所の騒音測定の仕事をしている。音の地図づくりが趣味となり、梵鐘の聴こえる地域などを調べてまわる・・・
こういう展開だがら、「音」が重要な役割を果たしている。離婚という事態に向かっている調律師の友人、妻とのピッチ感のずれが、その原因だという。
音の感覚の鋭さは、音楽も生業とする作者ならではのもの。
辻仁成らしさがよく出ている作品。
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- 感想投稿日 : 2010年10月26日
- 読了日 : 2010年10月25日
- 本棚登録日 : 2010年10月25日
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