自分はストレスをためやすい性格だと前々から自覚があったため、どうにかしたいと思っていたところ図書館にて偶然本書を発見。期待を込めて一読してみた。
本書では「ストレスを感じない人間になろうとするのではなく、自分が直面するストレスと上手につき合う技術を身につけることが肝心」とし、そのためには
・ストレスの正体を知り、
・気持ちの整え方を知って、
・自分の成長につなげる
のが肝要と説いている。
具体的には、「ストレスを軽減させる三つのコツ」として「よける・ひねる・受けとめる」を挙げ、
・よける……ストレスを感じるくらいなら、その要因を避ける
・ひねる……「(ストレスの元となっている)抵抗・反応」の形を少しだけ変えてみる
・受けとめる……起こっている事実を、主観的な意味付けをせずに純粋な事実として受けとめる
と紹介。それぞれの方法について解説している。
また、「ストレスを感じにくくなる生活習慣」についても触れ、
・朝日を浴びる
・朝は時間に追われないよう、余裕をもって1日のスタートを切る
・簡単なリズム運動を無理なく生活に取り入れる
・「人との距離感」を整理する
・問題に直面した時は「真剣に取り組む」。「深刻に悩まない」ようにする
などといったことが重要だと述べている。
これらは他の健康本などでも述べられていることと共通する点もあり、興味深かった。
本書はストレスを軽減するための具体例で溢れている。ここにはとても書ききれない。
個人的には、「ストレスを客観視する」というのが最も手軽で最も効果のあるストレス軽減法だと感じた。
ビジネスパーソン向けに書かれてはいるものの、それ以外の立場の人にも充分有用な内容であると思われる。
- 感想投稿日 : 2018年2月6日
- 読了日 : 2018年1月28日
- 本棚登録日 : 2018年1月16日
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