苦しいね苦しいよとても苦しい。
ほかのレビューを読んでほとんどだれも理解してなくて驚いた。
まずとにかく無茶苦茶に理想の女という概念をダニエラが表していて,嫉妬に狂うのはフランソワだけでなくギャングの男だったり職場の男だったり親友の医者だったりする。つまり,理想の女と対面した時に男に起こりうるあらゆる状況をひとつの物語に閉じ込めた作品である。
なのである意味では登場する男はすべてフランソワの分身であるとも言えるし,フランソワ含む男全員が「より素晴らしい女を求める男」という概念を表しているとも言える。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ベルトラン・ブリエ
- 感想投稿日 : 2013年9月18日
- 読了日 : 2013年9月18日
- 本棚登録日 : 2013年9月18日
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