トットひとり

著者 :
  • 新潮社 (2015年4月28日発売)
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本棚登録 : 519
感想 : 71
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長生きって心が強くなくちゃできないなって思った。
黒柳さんが過去に関わった人との楽しい思い出話は『へえ〜、あの人とそんな繋がりがあったのか〜』『あの人はそういう人だったのか〜』と楽しく読めるけど、その分その人を亡くした時の話は切なすぎる。それを何度も何度も繰り返して今の黒柳徹子がいるんだなぁと思うと尊敬に値すると言うか…。

黒柳さんは常に何か意味があって行動する人だなぁと思った。パンダを好きになった理由、ユニセフ大使をするようになった理由、NHKを受けようと思ったきっかけ、38歳で一度仕事をリセットしようと思った理由、徹子の部屋をするに当たって自分なりに決めたこと、髪型を玉ねぎにし続ける理由…。
どれも、なんとなくとか、流れで、とかそういうのがなくて、常に明確なのが読んでて凄く心地いいし納得がいくし、その全てが黒柳徹子という人を作っているんだなーと思った。

盟友が次々といなくなるのは辛いと思うけど、どうかいつまでも元気で長生きして欲しいと思う人です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年5月12日
読了日 : 2016年5月11日
本棚登録日 : 2016年5月12日

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