阿蘭陀おせち (ハルキ文庫 わ 1-39 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2016年12月1日発売)
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感想 : 11

今回は季蔵のかつての主君の奥方からの依頼。今じゃ出家しているその奥方は、正月に支援者に売りつける(苦境にある女たちを寺で手助けするための資金としてらしい)ための阿蘭陀料理でのおせちを頼みたいという。なんて無茶ぶり。メニューはあれど、レシピも材料の牛酪(バター?)も肉も手に入りにくいというのに、その辺は一切考慮無しな元奥方様。
事件はおせち料理の中身に散々苦労していたせいか、殺人があってもなんとなくひっそりと終わった感じ。しかも最近とみに出番の少ないおき玖(旦那が風邪で看病らしい)も三吉(本人及び近所中風邪)もほとんど出ず、お奉行もこれといって目立たず、ちょっと寂しい内容になりました。江戸時代は風邪も命取りですし仕方がないか。
肝心の料理の方は、突如現れた阿蘭陀料理に精通した女により解決。もちろんその女の正体は事件に関わってくるのですが、得体の知れない影のお役目たくさんあるんだという感じです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2017/11
感想投稿日 : 2017年12月21日
読了日 : 2017年11月14日
本棚登録日 : 2017年11月13日

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