はなうたう-淵国五皇子伝- (一迅社文庫アイリス こ 3-3)

著者 :
  • 一迅社 (2010年11月20日発売)
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本棚登録 : 82
感想 : 13
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シリーズ2巻目。

今回は律の話。1巻、カナンのおかげで新しい世界を知ることができた律。それ以来、カナンのことが気になって仕方ない。けれど、カナンは善の嫁候補。そんな恋心を自覚できないまま(認められないまま)ヤキモキしている所に亡き母親に仕えていたという隠密の「暗」が現れる。暗の言葉に良くも悪くも振り回される律はカナンが企画した茶会で彼女への戸惑いから酷い言葉をかけてしまい、それに怒った善は律を激しく怒ってしまう。仲違いをしてしまった二人をどうにかしたいと考えるカナンだが・・・。

規則に従い、その通りに生きてきた律がカナンと出会い世界が広がった。自由を知り、世界の美しさを知る。そんな素晴らしさを教えてくれたカナンに律が惹かれるのは当たり前な気がします。けれど、カナンは(恥ずかしさから認めたくはないけれど)大好きな兄・善の花嫁。しかも、カナンは善に恋しているのがバレバレ。なのに鈍感すぎて気づいてないから、それはカナンに惹かれている律からすれば切なくて苦しくて仕方ないでしょうね。そんな実は苦労人な可愛い律が2巻での主人公。
この巻で律は2代目ラックの実を食べて呪いが解けますが、本来の性格が真面目なんでしょうね。あまり変わっていません(笑)善もあんまり黒くなってないしwwむしろ、白ときどきチラリと灰色?ぐらいでしょうか(笑)
そして2巻で登場した暗と律のやり取りがとても面白かったです。中盤で暗の性別には気づきましたが、暗の目的がはっきりしなかったのでラストまで楽しく読めました。今後も登場して律との楽しい会話を見せてほしいです。
3巻は繁の呪いの話かな?郷は呪いが解けなくても解けてもあまり変わらない生活をしそう(笑)啓はどうなのかな?ラスボスは皇帝な気もしますが、シリーズ化して続きが読めることは嬉しい限りです。・・・ってこれを書いている時点で4巻で完結することは分かってはいるのですが(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 一迅社アイリス文庫
感想投稿日 : 2013年6月2日
読了日 : 2013年6月1日
本棚登録日 : 2013年5月23日

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