第146回直木賞受賞作。檀野庄三郎は、家譜編纂の任を負う戸田秋谷の監視役として使わされることとなった。秋谷は七年前、藩主の側室と不義密通を犯し、切腹が決まっていた。しかし、秋谷の清廉な人柄に触れた庄三郎は、七年前の事件に疑問を持ち始める――。
武士として人間として、己の信念に背くことなく生きてゆく彼らの姿が美しかったです。「武士道とは~みつけたり」というのは成程こういうことかと。源吉も並の武士なら顔負けの立派な男ですよね!庄三郎がだんだんと成長していく姿も清々しくて良かったです。
それにしても、前半では人物相関図を理解するのに手こずりました…。「○○院様はつまり出家前の●●様のことで、つまり△△院様つまり出家前の▲▲様、のお父様で…」という感じで私の頭ではもう(笑)
最後まで読んだらそんな苦労は消し飛びましたけど!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
時代物
- 感想投稿日 : 2012年10月11日
- 読了日 : 2012年9月26日
- 本棚登録日 : 2012年9月26日
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