生きづらさを手離すカギは「世間」と「社会」!?
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この本では、「世間」と「社会」はどう違うのか、どうやって生まれたのかを歴史との関係から紐解いています。
そして「空気読めよ」の「空気」の正体と、そこからなぜ生きづらいと感じるのかが詳しく書かれています。
「世間」と「社会」という、生きづらい世間を、泳いで渡るコツを教えてくれるこの1冊。
10代でこの本に出会えた方は、「ラッキー!」とさけびましょう。
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岩波ジュニア文庫というだけあって、中学生が読んでもわかりやすい内容です。
「世間」と「社会」という、難しそうな概念も、スルスルと頭に入ってくるから驚きです。
特に中学生のころに「『空気』を読んでも従わない」に出会えた方は、とてもラッキーです。
なぜなら、中学生以降の人生を生き抜くためには、「世間」「社会」「空気」の正体にについて知っておくことが、本当に大事だからです。
この本を読むと、生きづらさを生む「世間」や「社会」という考え方は、日本の歴史のなかで日本人のなかに染みついてしまったものなので、簡単には変えられない概念だということが、よくわかります。
でも「なんだ結局、世間とか社会なんて変えられないんじゃないか」と、落ちこまなくても大丈夫です。
著者はちゃんと、「世間」と「社会」のルールをうまく逆手にとって、生きていくコツを教えてくれています。
正直、生きづらさを生む「世間」から離れるときには、勇気がいります。
けれど、しんどいまま「世間」のなかで生きるのと、すこしの勇気で「世間」から抜け出したあとの「社会」で生きるのでは、あなたはどちらがいいですか?
この本を何度も読み返して、自分で考えていけばきっと、その「こたえ」はあなたの中に生まれていくはずです。
- 感想投稿日 : 2020年6月12日
- 読了日 : 2020年5月22日
- 本棚登録日 : 2020年5月18日
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