妖奇庵夜話 空蝉の少年 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2013年7月25日発売)
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本棚登録 : 1072
感想 : 68
3

妖奇庵夜話シリーズ第2作!
2作目にして登場人物紹介が入っていて、好感度アップ(笑)

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前作を読んでいなくても、設定の説明が簡潔にとてもわかりやすく入るので、本作からでも読めるとおもいます。
ただ、設定のアナウンスが入るということは、ある意味1作目の醍醐味が半減する…ということでもあるので、できたら1作目から読まれるのがオススメ。
(1作目は副題「その探偵、人にあらず」)
わたしは1作目を読んでから本作に進みましたが、設定のアナウンスによって世界観の復習ができてとても読みやすかったです。

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今回の事件は予言の能力をもつ妖人(ようじん)「件(くだん)」が絡むお話でした。
「件」という妖怪は全然知らなかったので、ネットで調べました。(妖怪を調べるきっかけもくれる小説です)

角川ホラー文庫ですが、ホラーというよりミステリー要素の方が強いです。
ただ今回は中盤くらいで事件の真相がなんとなくわかりましたので、謎解きとしての難易度はそんなに高くありませんでした。
表紙絵が大ヒント!なので、さらっと流してください(笑)

そして本作では、気難しいとされている主人公の洗足伊織(せんぞくいおり)が、2作目にして毒舌の下にはかなり優しさをもっている人物なのよ、ということがダダ漏れでした。
そのギャップがいいんですけどね。
主人公の他にも魅力的なメイン登場人物でしっかり世界観が支えられていて、ラストもこれからの展開が気になる終わり方だったので、はやく3作目が読みたいです!
(9巻で完結のシリーズだそうです)

登場人物の細かな設定などを調べたくてたまらないのですが、そうするとこの先のネタバレになってしまうので、必死にこらえています(苦笑)
便利なネット社会は、こういうときツライ〜!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年7月26日
読了日 : 2022年7月19日
本棚登録日 : 2022年7月16日

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