妖奇庵夜話シリーズ・第8作!
表紙絵を見て「なにこの吸血鬼みたいな伊織は!!」と動揺したけれど、全然吸血鬼じゃないどころか超重要なシーンでした!
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斧を振り回し、伊織を襲った妖人「シシン」と名乗る男。
妖人「鬼指」を名乗り、伊織の指をくれと静かに迫る高齢の婦人。
そして弁護士である小鳩ひろむが出会った、妖人「天邪鬼」を名乗る少女。
存在しない妖人の名を語り、伊織に近づいてきたかれらの目的とは…?
そして青目をも取り込みかねない大きな闇、【鵺】(ぬえ)の存在が見え始め…
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話が進めば進むほど、シリーズ全体を包む闇が濃くなっていっています。
最終巻手前の本巻は、もうなんというか、闇が濃すぎて、話が重くて重くて苦しかったです。
今回のテーマは(おそらく)「加害者と被害者」。
そしてこのテーマを書くために今までのお話があったとおもうと、その構成力の凄さに、呆然とするしかありませんでした…
榎田ユウリさん、凄すぎる…
しかし、闇が深くて重い…重すぎる…(まだ言っている)
そしてラスト!
このラスト!!ええっ!?なぜ9巻を手元に置いておかなかったんだわたしは!!!!!と、本シリーズ最大の後悔が我を襲いました。
8巻が発売されたのは2020年。
次巻でもあり最終巻9巻発売されたのは2021年です。
2020年に8巻を読んでしまった方の苦悩をおもえば、すぐに9巻を読める2022年でよかった!!とさえおもってしまいます。
9巻まで、もだえながらその発売を待たれた方々…本当に…苦悩されたことでしょう…お疲れさまでした…
どうか、心身いたわってくださいませ…
というわけで、9巻を手に入れるまで、いっそ8巻は読まないほうがいいです。マジで。
- 感想投稿日 : 2022年8月27日
- 読了日 : 2022年8月22日
- 本棚登録日 : 2022年8月22日
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