コロナ禍で読む後半1/4の展開に唖然…
ホラーではないけど、その部分は背筋がゾクゾクしちゃいます!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
製菓会社のお客様係に勤める岸。
自社製品に異物が混入している!というクレーム電話から、すべてが始まった…
夢と現実がリンクしている?
夢で勝てれば現実でも幸運が、逆に負ければ不運が迫る?
これは夢の話か、それとも…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
すこし読むと挟みこまれる、アメリカンコミックのような絵。
なんじゃこれは??とおもっていたら、夢世界を絵にしたものだったようです。
淡々と、でもブラックユーモアのある文章で読みやすいのですが、お客様係への苦情、岸の妻は妊娠中、芸能人のヒジリ、お菓子、夢、政治家などなど、バラバラにしか見えないものばかりなので、それらが何に向かおうとしているのかまったくわからないまま読み進めるのが、最初のうちはすこしつらかったです。
しかし後半1/4の展開に戦慄…!
この話、いつ書かれたもの?!と出版年をマジマジと見てしまいました…
全然ホラーではないのに、さらっと書かれた368ページの内容は本当に怖かった…
コロナ禍で読まなければ、こんなに怖くなかっただろうに…恐るべし。
前半の歩みが遅めなので、焦らされて離脱する場合もあるかもしれませんが、その場合は368ページあたりと、出版年だけでもみて、ぜひゾクゾクとしていただければと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年11月6日
- 読了日 : 2021年11月4日
- 本棚登録日 : 2021年11月3日
みんなの感想をみる