「心を動かすコトバはつくれる。料理のレシピのように。」(36ページ)とあった。
けれど、レシピを知っているだけでは感動的なコトバを作ることはできないよな、とも思う。
それは、料理のレシピは載っていても、それを作って作って作らなければその料理は自分のものにはできないのとおなじだからだ。
この本で感動的なコトバを作り出すレシピを知ったとしても、それを使って使って使い続けなければ、感動的なコトバを作る技術は自分のものにはならない。
そのことを著者自身がわかっているからこそ、この本には説明した方法を使って「ノー」を「イエス」に変えるコトバ、感動的なコトバを作るページが課題として置かれている。
でも、それだけではコトバの技術を自分のものにするには、経験が到底足りない。
だからあとは、この本の技術を頭に置きつつ、「自分で」コトバの鍛錬をしていくしかないのである。
この本を読み切ったら自分も感動的なコトバを次々に作り出せるように…!!と思って読むと、「期待はずれ」と感じてしまうだろう。
でもそもそもコトバに限らず、読んですぐその方法を完璧に習得できる人なんて、いないのだ。
この本を読み終わったあと、コトバの鍛錬を続けるかどうか…それが本当のわかれ道なのだと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コトバ
- 感想投稿日 : 2022年4月12日
- 読了日 : 2022年4月2日
- 本棚登録日 : 2022年4月3日
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