「あっ、この絵、見たことある!」
表紙を見ただけで、すぐに誰のかいた本かわかる絵って、すごいですよね。
ということで、表紙を見ただけでわかるこちらの本は、絵本作家の安野光雅さんによるエッセイ本です。
「子ども」「学ぶこと」「考えること」を柱に、絵本作家になるきっかけや、本を読むことの意味を教えてくれる本でもあります。
特に「本を読む」というエッセイでは、テレビと本の違いや、本を読むことがなぜ考える力につながるのか、そしてなぜ自分で考えることが大切なのかを、知ることができます。
「本を読むことは、ひとりの仕事ですから、競争にはなりません。」(104ページ)
だから、人と比べなくてよいのです。
合わない本が合ってもいいし、自分が好きな本はまわりがなんと言おうと、好きでいていい。
誰かがこの本を読んでいたから、私も読まなきゃなんて思わなくていいし、逆に誰かが読んでいたから気になるけど私は読むの止めよう、流行りにのって読むのは恥ずかしい、なんてことも思わなくていいのです。
読みたい本を、読みたいときに読んで、楽しみましょう。
「わたしは本を読むことをすすめていますが、できるのであれば、本を読むのと同時に
、旅に出るといいと思っています。」(93ページ)
子育てのヒントはもちろん、「自分で考えること」について、深く深く考えられるエッセイ。
そして読み終えたら、“自分だけの旅”に、出かけませんか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2019年12月1日
- 読了日 : 2019年12月1日
- 本棚登録日 : 2019年12月1日
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