経沢さんは株式会社キッズライン代表取締役として、オンラインベビーシッターサービス「キッズライン」を運営され、日本に新しいベビーシッターの文化を広められております。
その他にも「自分の会社をつくるということ」など多くの著書を発表されています。
本書「すべての女は、自由である。」では、経沢さんご自身のご経験から、女性がもっと女性らしく、ひとりひとりがオーダーメイドの人生を大切に創りあげていくことについて書かれています。
自分らしく、そしてオーダーメイドの人生を謳歌するための要素・秘訣が満載で、女性はもちろん、男性にも共通して意識できることがあると感じます。
【リーダーとして活躍することに性別は関係ない。】
経営者、管理職として活躍される女性の悩みの多くは、
「部下から人気を得ようとし、個人的な相談に親身になりすぎる」ことだといいます。
強く言うべきときに気を使って溜め込んでしまい、ひどい場合はうつになってしまう女性もいるとのこと。
この悩みは、男性でも同じことが言えるのではないでしょうか。
経沢さんも、周りに気を使いすぎて組織を壊してしまった経験もあるそうです。
しかし、リーダーはメンバーを率いて成果を出すことにコミットする義務があります。
経沢さんは、「軸をぶらさないこと」が大切と仰っており、たとえ自分がどんな状況やどんな性別であれ、その立ち位置にいる自分を承認すること。
そして、果たすべき仕事を堂々とこなしていくことが何よりも大切だといいます。
【言葉よりも行動を】
事業を継続するなかで、ときには苦い思いもたくさん経験されたそうです。
仕事仲間から連絡がこなくなった。
とんでもない契約内容で多額のお金を払うことになったなど…。
そんな苦い思いを振り返ると、自分の未熟さも起因しているのだと感じることもあったといいます。
目を向けるべきは、その人の言葉ではなく行動だと経沢さんは仰います。
私も、この価値観はとても重要だと思います。
私もメンターから、「言葉ではなく行動を見る」、「想いは行為(思ったのであれば、行動に移すこと)」と教わってきました。
行動がもたらす価値を理解しているので、今でも特に意識しています。
他人との約束を守って信頼を積み重ねるのはもちろんですが、自分との約束を守ることで、信念を貯めていくことができるからです。
【失敗から立ち直るプロセスは必ず財産になる】
リクルート、楽天などの会社員時代を経験されている経沢さん。
当時「リクルート事件」や創業間もないベンチャー企業だった楽天で働かれていたときは、多くの失敗と重圧があったそうです。
ですが、そのような経験が起業後に活かされていると仰います。
失敗をしたときの行動次第で人は輝きを増す。
本当にそのとおりだなと私も感じます。
普通の人がしないくらい大きな、たくさんの失敗も、後になってみるとその失敗をしたから今の自分があるのだと、自信に変えられるものです。
素直に正直な気持ちを言える人、そして早く決断して行動した人がチャンスをつかみ取れるのだと思います。
オーダーメイドな人生を作るために大事なこと、
それは教えていただいた基礎基本に忠実であることだと、本書を通じて感じました。
誰でもできることを誰よりも愚直にやり、その上で自分らしさやカラーを出していく。
私自身も、これまで以上に学んできたことを大切にして、新たな事業家のモデルとして精進して参ります。
- 感想投稿日 : 2019年10月3日
- 読了日 : 2019年10月3日
- 本棚登録日 : 2019年10月3日
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