水滸伝 10 濁流の章 (集英社文庫 き 3-53)

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  • 集英社 (2007年7月20日発売)
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感想 : 99
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水滸伝第10巻
呼延灼率いる代洲軍(官軍)対梁山泊の戦い。
呼延灼の用いた連環馬の勢いたるや凄まじいもので文章を追うだけで戦の臨場感をたっぷり味わうことができました。
呼延灼の戦法、敵ながらあっぱれ。
二人の軍師もいい味出してました。

されど梁山泊軍も精鋭揃い。大将晁蓋を守る武松と季立と燕青の戦いぶりも見事でした。
武松&李立のコンビはもうすっかりおなじみで以前から大好きでしたがここにきて燕青も度々登場していい仕事をするように(前からしてた)。李立が気に入るんだから相当いいやつ。なんせ盧俊義の側にいるときは男色の情報ばっかりだったからそのイメージしか持ててなかった。笑 
今回もたくさん死者が出たのは残念だったけれど、林冲や晁蓋がまだ生きててよかった。

それに引き換え禁軍の将軍高俅の傍若無人な態度ときたら!呼延灼を戦勝報告に行かせてる間に代州軍を勝手に使って大敗してさっさと逃げるなんてほんとあり得ない!この人に懐柔されてる帝も相当です。そりゃ呼延灼も梁山泊の仲間入りしますわ。

水滸伝も10巻まで読んで遂に折り返しに。
ここまで意外とあっという間だったけど内容は濃かったし志を持った男達の成長は凄まじいものでした。
残り9巻も楽しみ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年10月23日
読了日 : 2019年10月23日
本棚登録日 : 2019年10月17日

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