著者は曹洞宗徳雄山建功寺の住職。大本山總持寺で修行後禅の庭の創作活動によって、国内外の高い評価を得る。
「日本人はずっと、芯からにじみ出る美しさ、過剰ではないが揺るがない強さを秘めた美しさを持って生きてきた」。その美しさとは、禅の視点で話すと分かりやすいという。 禅には、人が美しく生きるための、ものすごくたくさんの知恵が詰まっているからなのだ、と。
【メモ】~この3点
1.美しい所作で食事をする人は、ほかのどんな場面でも美しさを失わない。
・そのためのたった一つの心がけは「箸や器を大切に扱う」こと。
・どの器も同じ、
右手で取る>左手に持ち替える>箸を取る>食べる>箸を置く>右手に持ち替える>右手で置く。
・箸を置くことで生まれる次の動作までの「間」、口だけ動いているこの間が「おいしくいただいています」という無言のメッセージになる。
2.日日是好日(にちにちこれこうにち)~今日も良い一日だった。
・どんなことに対してもきちんと「けじめ」をつける。
・今日のことは、眠る三時間前に済ませる。
・つらさや、寂しさも、ほかの誰でもない自分だけができた体験。
3.お茶を入れる意味~たかがお茶、されどお茶。
・「茶の湯とは、ただ湯を沸かし、茶を点てて、飲むばかりなるものとこそ知れ」(千利休)
・「ただ」の意味は「ひたすら」一生懸命ということ。
・心を込めて。お茶に込めた心は飲む人にも伝わる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年1月16日
- 読了日 : 2014年1月16日
- 本棚登録日 : 2014年1月15日
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