題名は、『頭が悪い人の話し方』の方が適している思われる内容でした。筆者が頭が悪いと感じる40の話し方を紹介しているだけにとどまっていたので。筆者は、「頭が悪い人の話し方でないこと」が「頭がいい人の話し方」なのだ、とそう思っているのかもしれませんが必ずしもそうなるとは限らないのでやっぱりこの題名はふさわしくないと思います。
人のことをよく観察なさっているなぁと思いました。確かにこんな人いる!!とも感じたし、これ自分だ...と感じることも多かったです。バーナム効果半端ないです。悪い話を具体的で的確な例を示して説明しているところはとてもよかったと思います。
この本では「この種の人は~である」と筆者の主観で人々を判断し分類することで成り立っています。これは筆者の言う「根拠を言わずに決めつける」愚かな話し方(書き方)に他なりません。
頭が悪い人の話し方を用いて頭の悪い人の話し方を語っているのは滑稽でしたが、なかなか説得力のある内容も含まれていたし、なにより最後まで面白く読ませていただいたので★3つということで。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
思考・哲学
- 感想投稿日 : 2012年7月26日
- 読了日 : 2012年7月26日
- 本棚登録日 : 2012年7月26日
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コメント 1件
emikoshimizuさんのコメント
2018/12/23