「なんかヘンだよね…」 ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間

  • 集英社 (2009年9月4日発売)
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ホリエモンの著作は元々結構読んでて物事の考え方とか興味があった。ひろゆきの方は逆に全然知らなかったので、いい機会なので読んでみた。一応各章ごとにテーマが設定されていて、それについて二人が話すという構図だけど、基本的にお互い話したいことを話してるだけで纏まりとかは無いので、話の中身はそんなに濃くない。二人がどんなキャラクターなのかが分かるだけと言えばだけの本。


[読書録]====================================================

家賃を毎日八万円払うぐらいだったら、ローンで八万円払い続けて「家が残るじゃん」と思っている。たしかに同じ支払額でいえは残るけど、時間が経つに連れて家の価値はどんどん下がっていく。そして家賃で言ったら月額四万円分ぐらいの価値になっているはずなのに、そこに何十年も八万円払い続けることになる。だから「最終的な結果として存しますよ」という話なのに、家の価値が下がるということに納得できていない。

人を傷つけるのが嫌だという部分の他に、相手を傷つけることによる跳ね返りで、自分が傷つくのが嫌なんですよ。

よく「こういう状況になるのはきっと僕が悪いんだ」って自己嫌悪になる人が居ますけど、「僕が悪いんだ」の先に答えなんてないんですよ。

デイトレーダーはワンクリックで100万円儲かるかもしれないけれど、ワンクリックで100万円損する可能性もあるわけ。アレは商売じゃなくてギャンブルだからリスクもある。でもみんな「成功している」という結果だけを撮って、リスクの部分を見ていないわけ。

しあわせって相対的なものですから。周りから見て「お前ら幸せそうだな!」って言われたら「あ、俺幸せなんだ」って思うかもしれない。

テレビ局員というのは共産党の幹部みたいなもんなの。自分たちは高給を得ながら、貧しい人達の代弁をしているかのように思わせる。実際にそれを主張しているのは共産党の幹部立ちだけであって、下層階級にいる人民たちは日々の生活をそれなりに楽しんでいたりするの。

変化を好まないのは民族性ではないと思う。これは人間が持っている性質だと俺は思う。変わらなきゃいけない環境にいれば、かわろうとするんだけど、変わらなくてもなんとかなるんだったら「そのままでもいいや」とか思っちゃうんだろうね。

「NHKを除いたマスコミは営利企業で儲からなきゃいけないから、マスコミが書いていることが、全て正義ではない」ト読むほうが分かっていないのが問題。

教育って、何も知らない人たちにモノを教えることだよね。でも、教えているものはアタリマエのこと。つまり、前例があること以外は教えていないんだよね。


俺、考え事をする時間は別に作っているもん。携帯を使わない時間で、例えばシャワーの時だったり、寝る前だったり、そういう時に考え事をするって決めている。クルマに乗っている時間、新幹線に乗っている時間、飛行機でフライトしてる時は雑誌を読むって決めているの。

「日本のITはダメ」なんじゃなくて「勿体無い」なんですよね。

「いいものを作ればお客さんはついてくる」という職人気質みたいな考え方って、それなりにお客さんはついてくるんですけど、そんなにいいものじゃなくても結構ついてきたりする。その分、コストを抑えたりする方が売れちゃうんですよ。

渋谷・鳥重

お金は信用の裏返しだから、信用を想像することが出来れば、別にお金を稼ぐ必要はないと思うな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自叙伝
感想投稿日 : 2011年9月8日
読了日 : 2011年9月8日
本棚登録日 : 2011年8月21日

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