部下を育てるリーダーのレトリック

著者 :
  • 日経BP (2013年8月22日発売)
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感想 : 8
3

[読んだ理由]==================
忘れた…。多分、リーダーシップ関連の本を検索してたら引っかかった、とかだとは思う。


[読んだ後の感想]==============
ラグビー監督ということで、選手と監督との関係が主な例として取り上げられてる。なので、主従関係や敵や勝敗が割と明確。そのまま仕事になぞらえるにはちょっと「ん?」と一呼吸考えないといけない例が多かった様に思う。ただ一部には共感できる話もあった。


[備忘録]======================

■プロローグ:レトリックはリーダーの必修科目である


■第一章:気づきを与える言葉
「「すごい人」より「できる人」になろう」
「できる人」とはどんな人か。「あの人、できる人だね」という時、どんな人を指しているだろうか。きちんと準備して、抜かり無く問題を片付け、スケジュール通りに確実に成果を出す人。つまり「できる人」を正確に表現すると、「きちんと+やる人」ということになる。

たかだか数年働いただけの社員が「学ぶことがない」はずがない。とは言え「誰からでも「効率的に」学べる」わけではない。だからこそ「学ぶことと学ぶ相手をマッチングさせよう」「学ぶ相手を間違っていないか」という言葉は重要な意味を持つ。

「準備を失敗するということは、失敗を準備するということだ」
準備の失敗とはなにか。大きく分けて「起こりうることの予測の間違い」と「起こりうることへの対処法の誤り」の2つだ。

「迷えることは幸せなことだ」
正しい迷い方を阻害する4つの「邪魔者」が立ちはだかっている。それは「目先の欲」「リスクへの不安」「他者からの引力」「意味のないプライド」である。これらは、複数の選択肢を前にした人の目を確実に曇らせる。


■第二章:部下の成長を促す言葉
「トップに立つ人には、その人だけの振る舞いが有る」
私はよくスキルは「点」であると説明している。店のスキルは、そのスキルが発揮できる瞬間にしか役に立たない。逆に「スタイル」は「線」だ。スキルを含めた点が線で結ばれた時、初めてどんな場面でも力を発揮できるようになる。言い換えれば、勝てる組織が持っているのは勝てるスタイルであり、成果が出せる人が使っているのも、成果が出せるスタイルだ。

「思い切って、1日に回るお客さんの数を減らしてみよう」
成功や成長のためには、ひたすら実践すればいいというわけではない。実践のためには準備、そして、実践後には振り返りが必要である。

「未来の自分と話をしよう」
大口顧客を競合に撮られた。その時「ああすればよかった」「次はこうしよう」で終わらせてはいけない。もう一度顧客を取り戻す、別の顧客を獲得する自分をイメージさせ、そのために「今、何をすべきか」を明らかにする。そこまでして初めて、失敗を具体的な学びに落としこむことができる。

「自分のどこを見てほしい?」
「1日に5分しか君のことを見ていられないとするならば、どこを見ていてほしい?」上司は部下に先ず、こう問いかけるべきだ。そして、部下が見てほしいというポイントが、成長という観点に照らしてずれている場合は、きちんと議論し、修正してやることが上司の役割だ。


■第三章:チーム力を高める言葉
「相手よりも先に挨拶しよう」
挨拶をする際、加えて心がけるべきことは「相手よりも先に挨拶する」ことである。先に挨拶をすることに慣れておくと、どんな場面でも気づいたことをすぐに言葉として発する癖がつく。「それ、いいですね」「その本、なんですか?」といった言葉を自分から発すれば、必ずコミュニケーションが生まれる。

「君たちが覚えていないのは私の責任だ」
覚えていないことを攻めたところで、意味は無い。覚えられないのは、浸透させる工夫が足りないからだ。つまり、浸透させる側である上司の責任ということになる。

「相手に期待するな」
相手がいいパスを出してくれること、相手がきちんとパスを受けてくれることを期待していては、想定内の場面でしか高いパフォーマンスを上げられない。ビジネスで言えば、有る特定のコンディションにおいてのみ、力を発揮できる人材にしかなりえない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発_全体・マネジメント
感想投稿日 : 2014年1月2日
読了日 : 2014年1月2日
本棚登録日 : 2013年11月8日

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