魅せられたる魂 4 改版 (岩波文庫 赤 554-4)

  • 岩波書店 (1989年11月16日発売)
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本棚登録 : 27
感想 : 1
4

この巻は前半がアンネットの新聞社での活躍ぶり、後半はマルクとその妻となるアーシャの出会い、結婚、別居を通して再び結ばれる過程が描かれている。
マルクは面倒臭い奴だけど正義感が強くナイーヴ、アーシャも途轍もない苦労をして来たタフな女性。アンネットではないけど危なっかしいこのカップルを暖かく見守りたい気分にさせられる。
サブタイトルが「出産」なのにアーシャの出産に関してはあまりにも素っ気ない描かれ方、アンネットの出産はあれほど克明に描いていたのに…
きっと別の意味があるのでしょう。

それにしてもアンネットは理想的に描かれ過ぎてる。もしかしてロマン・ロランはマザコンだったのかな?と憶測してしまう。2人のタフな女達が、マルクをやや甘やかし気味なのも気になる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フランスの小説
感想投稿日 : 2017年5月25日
読了日 : 2017年5月25日
本棚登録日 : 2017年5月25日

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