すごい。
バルトやボードリヤールの著作を事前に触れていた身として、ソシュールの主張する事柄のほとんどが二十世紀哲学、思想、文化、芸術等々へ浸透している実態に衝撃を受けた。
言葉の実質性や概念の絶対性に信頼を置くロゴス中心主義のヨーロッパで、ソシュールが唱えた言葉の根本的曖昧性、体系のうちに差異をもとにして生み出されるのが価値。
まさに視点の変化でもって知の枠組みに新基軸を打ち立てたソシュールに拍手を。
ラングという言語の社会的性質を認めた上で、それをどう撹乱し、新たな思想やアイディアを生み出していくのか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年10月27日
- 読了日 : 2023年10月27日
- 本棚登録日 : 2023年10月27日
みんなの感想をみる