決定版 第二の性 II 体験(上) (河出文庫 ホ 7-2)

  • 河出書房新社 (2023年4月6日発売)
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感想 : 1
5

本著を読むあいだ色々考えては感情的にやられたりと、非常に内省的な読書体験に浸っていました。
ボーヴォワールは「先生」と呼びたい。
『第二の性』は心理的、社会的、文化的、文学的な考察でもって丹念に、かつ微細に女性の現実(当時の)を切開し解剖していく大著。
当然一概には賛成できない物言いも含まれているが、ボーヴォワールの分析力にはうなづく点が多く、強く納得させられる。
これまでの人類の歴史が家父長制の元進んできたなら、それこそ逆の視点、客体である「女性」という、これまで付随的な扱いを受けた存在から世界の形を分析することは、まさにコペルニクス的転回と形容するべき重大事だと思う。
男性社会は限界なのかも。
男こそこの本は読むべきだなと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年11月2日
読了日 : 2023年11月2日
本棚登録日 : 2023年11月2日

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