部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない (ノンフィクション単行本)

著者 :
  • 角川書店 (2013年11月22日発売)
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『感想』
〇「任せること」は難しい。結果を出すことだけを考えたなら、知っている自分がすべてを行った方が楽だし早くできる。しかしそれでは自分しかできなくなってしまう。結果として会社や社会の損失となる。

〇「的確な指示」これがまた難しい。任せる相手のレベルや任せる内容の重要度によって変わってくるからだ。まずは任せる側が状況を的確に把握しなければならない。任せる相手のレベルアップを勘案した判断のもと指示をしていくことになるが、結果的に失敗したのならば、この状況把握ができなかったことが出発点なのだから、任せる側にも大きな責任がある。逃げずに受け止めよう。またそのことで自分が頭を下げることになっても、任せた相手のレベルが上がったならば、まんざら無駄ではない。

『フレーズ』
・「任せる」とは、「権限の範囲を明確にしたうえで、的確な指示を与えること。」(p.65)

・大きな仕事を任されると、責任も重くなる。否応なく階段を上がることになる。その結果、「自動的に視野が広くなる」のです。(p.67)

・上司がすべき”労務管理”とは、「部下に権限を与えたうえで、的確な指示を出すこと」(p.68)

・的確な指示を出すための4条件(p.80)
①「期限」を示す
②「優先順位」を示す
③「目的・背景」を示す
④「レベル」を示す

・「必死に仕事に打ち込む」ことは、原則として、自発的であるべきです。(p.143)

・「できるようになったから、任せる」のではありません、順番が逆です。「任せるから、できるようになる」わけです。(p.167)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2020年7月21日
読了日 : 2020年7月22日
本棚登録日 : 2020年7月21日

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