〇10X型リーダー
・10X型リーダーは主要行動パターン「3点セット」を備えている。
・狂信的規律・・徹底した行動の一貫性。時として体制に従わない型破りな行動になる。
・実証的想像力・・具体的な事実と向き合う。それをバネにして断固たる行動に出る。
・建設的パラノイア・・警戒心や不安をテコに行動する。リスクを最小化することで、創造的な仕事を継続できる。
・三点セットを活性化させるのが、レベルファイブ野心。これは自己利益の拡大ではなく、義などの大目標達成に振り向けている。
〇20マイル行進
・長期にわたって一貫性を保って実践する。ここでは2種類の苦痛が生まれる。一つは厳しい状況下でも高い成果を出さなければならない苦痛、もう一つは快適な状況下でも自制しなければならない苦痛。
・良い20マイル行進の特徴
・明確な工程表 ・自制心 ・企業ごとの独自仕様 ・企業が自らに課す規律
・他力本願ではなく自力達成型 ・並外れた一貫性
・ゴールディロックス時間 - 無理がかからないほどゆっくり進むが、厳しさを伴うほど早く進む
〇銃撃に続いて大砲発射
・銃弾は低コスト、低リスク、低ディストラクション(気の散ること)の三条件を満たす実証的テスト。
・どの銃弾が命中し、そのうちどれが成功するのか事前にわからないので、大量に打つ。
〇死線を避けるリーダーシップ
・建設的パラノイアの主要三手法
・前もって突発的出来事と悪運に備えるために、十分な手元資金を積み上げ、バッファーを用意する。
・リスクを抑える。死線リスク、非対称リスク、制御不能リスクがある。リスクを抑えることで時間軸リスクを上手に管理する。
・ズームアウトに続いてズームイン
・確実に未来を予測するのは不可能。そこで予測できない事態に備えて異常なほど用意周到に準備する。
・嵐に襲われる前に何をするかがカギ。すべては事前準備にかかっている。
・リスクの三形態
・死線リスク・・企業をつぶすか、深刻な打撃を与えるリスク
・非対称リスク・・ダウンサイドがアップサイドよりも大きいリスク
・制御不能リスク・・自力で管理・抑制できない不可抗力に直面するリスク
〇具体的で整然とした一貫レシピ
・SMaC・・具体的であるSpecific、整然としているMethodical、そしてand、一貫しているConsistentの頭文字を使った造語。
〇運の利益率
・運は成功の主因ではない。かと言って運は何の役割を果たさないわけでもない。本質は強運の持ち主かではなく、高い運の利益率を達成しているか。
・幸運と不運の間には非対称性がある。一度だけ途方もない幸運に恵まれたとしても、それだけで大成功するわけではないが、一度だけ途方もない不運に遭遇したり不運が長期にわたって連発して大惨事を招いたりしたら、その時点で終わり。
・リーダーは過去の成功を回想するとき、「幸運に恵まれた」と言う。しかし失敗したときには決して「運が悪かった」とは言わない。
・異常ともいえるほどの幸運に恵まれたとしても、それを浪費するだけに終われば失速する。
・最重要な運は良き助言者、良きパートナー、良きチームメイト、良きリーダー、良き友人を見つけられるか。そういう人と永続的で深い関係を築くということが肝心。
- 感想投稿日 : 2021年10月15日
- 読了日 : 2019年8月17日
- 本棚登録日 : 2019年8月17日
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