まさにタイトル通り、平清盛以前の平氏に関する本だ。
祖父正盛、父忠盛を取り上げる本にはお目にかかったことがあるが、それ以前をこんなに詳細に記述しているものはあまりないと思う。
維衡と致頼の対立やら、正盛、忠盛の家族、人物像はさることながら、院政に関する院司構成、昇進に関する話は面白かった。
木曽義仲が、関白が無理ならば厩別当に、と言ったとする理由がようやくわかった。
終章には、忠盛死後の保元の乱への小論があるけれど、最近ではよく言われる清盛家と頼盛家の対立構造への言及は、すばらしい物だと思う。
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- 感想投稿日 : 2014年2月20日
- 読了日 : 2014年2月20日
- 本棚登録日 : 2014年2月20日
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