正直私はこの手の本が苦手だ。
啓蒙書、っていうのかな。生き方指南みたいな。
たぶん自分からは進んで読まない種類の本だけど、子供が貸してくれたので読んでみた。
……ら、結構よかった。
『いつも忘れないで。』 浅見帆帆子 (ダイヤモンド社)
キーワードは「プラスのパワーをためる」。
日常生活の小さな「プラス」、例えば人の悪口を言わないとか、笑顔で過ごすとか、どうでもいいことに腹を立てないとか、目の前にあることを一生懸命するとか、そういうことをやっているうちにプラスのパワーがたまっていき、突然良いことが起こる。
プラスのパワーをため続けていると、もっと人生を変えるような大きな「タイミングのいいこと」が起こり始めるらしい。
「身のまわりに起こることは全部自分にとっての情報」
「小さなことを素直に喜べる人には、本当に喜べる大きなことがやってくる」
逆もまた同じで、自分がためたマイナスのパワーは必ず自分に返ってくる。
そうかもしれないな。
自分がしたことの結果が返ってきてると感じることが時々あるもん。
ただ、納得しつつもちょっと引っかかるところもあるんだよね。
“自分の出発点”である家族がゴチャゴチャしていると、何をやってもうまくいかないらしいです。
(うーん…)
今更仲良くする気もしないぐらいに複雑でゴチャゴチャになっている場合は、心の中で「いつもありがとう」と思ってみるといいらしい。
(いや…それは無理かも)
心の底から「ありがとう」と思えなくても、まずは心の中でつぶやくだけでもいいそうです。
(だから無理だよ…)
私ってマイナス人間なのか??
でもその後に、
「会った後に、なんとなく憂鬱な気分になる、あなたがそう感じる人とは、素直に距離を置こう。」
と書いてあってほっとした。
私は、親と距離を置くようになってから、人生がいい方向に変わったと思う。
自分の人生は自分のもの、というごく当たり前のことが楽しい。
好きなものを好きと言えることがすごく楽しい。
毎日ありがたいことだらけで、いろんな物や人に感謝したい。
おぉ!
これは!
プラスのパワー、知らんまにたまってんじゃない ?!
マイナスに傾くことも多々あるけど、自分の心の置き場所をちゃんと作れるような生き方をしていきたい、と思ったりします。
“前を向く”ことの自分なりの意味を考えさせられた一冊。
- 感想投稿日 : 2022年3月4日
- 読了日 : 2007年10月19日
- 本棚登録日 : 2022年3月4日
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